睡眠不足が健康に及ぼす悪影響とは

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睡眠不足が健康に及ぼす悪影響とは

最近スマホやゲームにはまってしまい、ついつい夜遅くまで熱中しちゃう。
次の日睡眠不足で会社にいくとお昼ご飯を食べた後、異常に眠くなって昼寝しちゃうけど・・・こんな生活を送っていて健康に悪影響はないのかな?

誰にが一度は思ったことがある疑問ではないでしょうか。

恥ずかしながら、薬剤師である私自身も糖尿病です。
若いころは睡眠なんて3時間もあれば十分!
と思っていて無理な生活をしていたせいかもしれません。
しかし病気になってからは出来るだけ睡眠時間を確保しようと色々試してみました。
その経験が皆さんに役立ち、一人でも病気にかからないですむ人が増えればいいなと考えて記事にしました。

この記事は

  • 1、睡眠不足はなぜ健康に悪影響を及ぼすか
  • 2、睡眠不足が原因で引き起こされる病気
  • 3、睡眠不足を解消するには?

という内容になっています。

1、睡眠不足はなぜ健康に悪影響を及ぼすか

睡眠不足は健康に良くありません。

睡眠不足はストレスが解消されない

本来睡眠は体と心の両方を休めるためにとるものです。
人間の体には「コルチゾール」というホルモンがあります。
これはストレスを受けた時に分泌されるホルモンで、夜に分泌が少なくなり、朝起きた時に多く分泌されます。
寝ている間はこのホルモンの分泌が低くなるはずですが、本当は寝ている時間に起きていることで、体はストレスを感じ、このホルモンの分泌が多くなります。
このホルモンの分泌が慢性的に高くなるとうつ病や不眠症などのストレスが原因でかかる病気になりやすくなります。
 

体重が増える

これも体のホルモンが関係してきます。私たちの体には食欲が増加する「グレリン」というホルモンと食欲が減少する「レプチン」という2種類のホルモンがあります。
睡眠不足で起きている時間が長くなると、体はいつも以上にエネルギーを必要として、「グレリン」が増加する傾向にあります。そして睡眠時間が短くなったせいで「レプチン」が減少してしまいます。
この食欲をつかさどる2種類のホルモンのうち食欲を増加する働きのホルモン「グレリン」が増加することで食欲が増してしまうのです。
 もう一つ体重増加に関係するホルモンがあります。
それは成長ホルモンです。このホルモンは体の新陳代謝を活発にする働きがあります。新陳代謝が活発になると、体の中の中性脂肪を分解する働きが高まり、同時に筋肉を作る働きもしてくれます。
中性脂肪が減ることで痩せる第1歩に繋がりますし、筋肉が増えることで基礎代謝が上がり、カロリーが消費されやすくなります。
成長ホルモンは睡眠に入ってから最初の3時間のレム-ノンレム睡眠の1クール目で1日の7~8割のホルモン量が分泌されるため、この3時間の間に目を覚まさないことが重要になります。
 

仕事の生産性が落ちる

これは誰もが経験したことがあると思いますが、寝不足で仕事にいくとぼーっとしてしまったり、考えがまとまらなかったりして仕事の生産性ががたっと落ちてしまいます。
これは睡眠不足になると認知機能が低下するからです。
あれ、どこかで聞いたことがありませんか?「認知機能の低下」
これは「認知症」の症状と同じですね。つまり睡眠不足でプチ認知症になってしまうということです。
考えがまとまらなかったり、間違えた判断をしてしまったり、一時的にせよ認知症になってしまっているのです。
 
しかし、「俺は寝なくても平気!」という方もいるでしょう。
確かに必要な睡眠時間は人それぞれ違いますので、3時間で十分な人もいれば、8時間眠らないと調子悪いという人もいるでしょう。
自分にあった睡眠時間を知ることも重要です。最初8時間から睡眠をとって、徐々に7時間、6時間、5時間と短くしていって、次の日に眠かったり、すっきりしなかったりしたら睡眠時間が短いのでしょう。
そうやって自分にあった睡眠時間を探してみてはいかがでしょうか。

やはり睡眠不足は健康に良くありません。最悪の場合次に書いてあるような病気になってしまう可能性もあります。
自分にあった睡眠時間を確保しましょう。

2、睡眠不足が原因で引き起こされる病気

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • うつ病

睡眠不足は、それが続くと色々な病気にかかってしまうことが分かっています。

なぜ高血圧になるのか?

これには私たちの自律神経が関係しています。自律神経とは私たちの意思に関係なく働いている神経です。
例えば皆さんは心臓を自分で動かそうと思って動かしている訳ではなく、心臓が勝手に動いていますよね?
この心臓を勝手に動かしている神経が自律神経と呼ばれるものです。
自律神経には交感神経と副交感神経があって、日中は交感神経が優位に働いています。

血圧を上げることも自律神経が行っています。そして副交感神経は寝ているときに働きます。
つまり睡眠時間が減るということは起きている間が長くなり、1日のうちで血圧の高い状態の時間が長くなります。
また「無呼吸症候群」などで夜中に何度も脳が目覚めると、その都度交感神経が優位に働いて血圧が上がってしまいます。このような状態が不眠で続くことにより高血圧になってしまうのです。

なぜ糖尿病になるの?

これもホルモンが関係しています。
私たちの体には「インスリン」という血糖値を下げるホルモンがあります。
本来は食べ物を食べた後、血糖値が上がりますが、インスリンの働きで血糖値は徐々に下がっていきます。
インスリンは血中にあるブドウ糖を筋肉や臓器に運び込む役割をしています。
睡眠不足によってこのインスリンの働きが弱くなってしまうことが分かっています。
インスリンの働きが弱くなると血中のブドウ糖はいつまでも血中を流れていて、この状態が糖尿病と呼ばれる状態です。

なぜうつ病になるの?

なかなか眠れない、熟睡感がない、夜中に起きてしまう、朝早く目が覚めてしまう、不眠はだいたい4つの症状にわけられ、2つ以上の症状が同時に現れることもあります。
そして不眠の症状が長引くと日中の活動が鈍くなり、やる気が出なかったり、ぼーっとしたりで、うつ状態に移行していく人もいます。
または、過剰なストレスや悩みなどでうつ状態になってきた時に、睡眠が障害されることも分かっています。
うつ病の患者さんの90%に不眠の症状があります。

自分は若いころ睡眠時間を削って色々なことをやっていました。
人より1日1時間起きていれば1年で365時間=15日得をする。10年で150日、5か月人より長く生きたことになる!と勘違いをしていたからです。そんな生活を30過ぎまで続けていた私はついに33歳で糖尿病の診断を受けてしまいました。糖尿病は、ほぼほぼ一生治りませんので、今も闘病生活を続けています。
皆さんはこんな風にならないように若いうちからきちんと睡眠を欲しいと思います。

睡眠不足は万病のもとです。高血圧や糖尿病になると、合併症といって高血圧や糖尿病が原因で様々な病気になってしまうからです。

3、睡眠不足を解消するには?

では睡眠不足をどのようにして解消すればよいのでしょうか?

寝ようと思っても眠れない場合に一番最初に試してみることがあります。

1、寝る前にお風呂に入り(湯船に浸かること推奨です)リラックスする。

 いったん体温が上がり、お風呂上りに体温が下がることで寝つきが良くなります。

2、お酒はほどほどに

 深酒はアルコールの利尿作用で夜中にトイレに起きてしまい、中途覚醒の原因になります。またアルコールが夜通し肝臓で分解されるため、寝ている間も肝臓が全力で働いていて次の日寝た気がしません。

3、日中、昼寝をしない。

日中に2~3時間寝てしまうと夜眠くなくなってしまい、結果として夜遅く寝ることになり生活のリズムが崩れます。

とりあえず上記の3つを試してみてはいかがでしょうか。
これでも眠れないというのであれば、さらなる対策を記事に書こうと思っていますので、もうしばらくお待ち下さい。

最後にもう一度言いますが、睡眠不足は百害あって一利なしです。

特に若いころは少しくらい寝なくても体力があるので全然平気ですが、そのつけが40代、50台になってまわってくるので、今のうちから気を付けましょう。
20代の自分に注意出来るのであれば、ほんとに注意してあげたいですね。

この記事を読んだ人の生活が健やかになりますように

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